プロダクトの特徴
人の暮らしを想う
家具づくりを
優れた家具は、次の世代に受け継がれていく
ひとつの財産です。
長く愛され、長く使っていただける家具を提供するために
私たちは、成形合板の技術をいち早く実用化させ
練磨し続けてきました。
ここで挙げた4つの特徴はすべて
人の暮らしを想う家具作りの結果です。
強さ
”硬さ”ではなく、衝撃を吸収するしなやかな強さ。
![硬さではなく衝撃を吸収するしなやかな強さ](/blog/wp-content/uploads/2019/02/about_products2_img001.jpg)
強風に負けまいと踏ん張る木は倒れます。
柳のように、しなやかに風を受け止める木は倒れません。
“硬さ”ではなく、衝撃を吸収する“しなやかな強さ”。
それが成形合板の強さの秘密です。
しかし、はじめから強かったわけではありません。
―製材の時点から割れる可能性のある素材を取り除き
樹種の個性や特徴を見極め
最適な幅や厚みを割り出すために、何度も試験を繰り返す―
成形合板という技術に、職人たちが真面目に向き合った結果です。
例えば肘掛け部分以外、
継ぎ目のない一体成形のロッキングチェア[S-5226]。
脚部の強度を保つために、木片を間に挟み込んで
ひとつの形状に成形する「コマ入れ成形」が使われています。
こうした技術も、成形合板に真面目に取り組むなかで生まれました。
強さは、次の世代に受け継がれる家具の基本性能です。
美しさ
薄くても強度を保てる成形合板が
無垢材では出せないフォルムを可能に
![硬さではなく衝撃を吸収するしなやかな強さ](/blog/wp-content/uploads/2019/02/about_products2_img002.jpg)
良質な家具の量産を可能にする技術として誕生した成形合板。
この技術を日本でいち早く取り入れた天童木工は
量産技術の確立だけではなく、美しさへの挑戦も行ってきました。
その背景には、剣持勇氏、柳宗理氏など
当時の日本を代表するデザイナーや、丹下健三氏をはじめとする
世界的な建築家たちの存在が関係しています。
薄くても強度を保てる成形合板は、無垢材では出せない
複雑な曲面やフォルムを可能にします。
この技術が、デザイナーや建築家の斬新な創造力を刺激しました。
彼らの美しさに対する飽くなき追求は
豊かな曲面を描く「3次元プレス成形」や
美しさの中に強さを秘めた「コマ入れ成形」などの
高度な職人技を生む原動力にもなりました。
美しさもまた、世代を超えて愛される家具に重要な性能です。
軽さ
強度を保ちつつ軽くするには
高い技術力が要求される
![硬さではなく衝撃を吸収するしなやかな強さ](/blog/wp-content/uploads/2019/02/about_products2_img003.jpg)
一口に家具と言っても、形や用途は様々です。
例えば応接室やリビングに置かれるキャビネットは
余程のことがない限り動かしませんが
チェアは座ったり立ったりするときに少し引いたり
お部屋を掃除するときに動かすことの多い家具です。
チェア選びでは、座り心地や美しいデザインも重要ですが
女性でも、わずかな力で簡単に動かせること
つまり軽さも大切なポイントです。
家具作りにおいて、重くすることは簡単です。
しかし強度を保ちつつ軽くするには高い技術力が要求されます。
天童木工が得意とする成形合板は
合板そのものが強く、使う材料が少なくて済むため
無垢材に比べより軽く作れるのです。
軽いからストレスなく使える。それも優れた家具の性能です。
手触り
皇室で使われる家具も
ホームユース製品も品質は同じ
![硬さではなく衝撃を吸収するしなやかな強さ](/blog/wp-content/uploads/2019/02/about_products2_img004.jpg)
生活の中で使われる家具は、必ず手で触れるものです。
触れたときに木の表面がざらついていたり
ファブリックが雑に張り込まれていたら
決して良い印象は受けないはずです。
だから、天童木工は上質な手触りにこだわります。
塗装も一般的には塗りと磨きを
4~8回ほど繰り返しますが
天童木工ではさらに数を重ねて仕上げます。
皇室で使われる家具でも
著名な建築家が手掛けた施設に納められる家具でも
一般のお客様に向けたホームユース製品でも
品質に対する気配りに違いはありません。
昔から、山形には愚直に良いものを作る職人が多かったそうです。
私たちにも、そんな山形の
職人気質が受け継がれているのでしょう。